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『「粘土のお面」より かあちゃん』(ねんどのおめんより かあちゃん)は、1961年(昭和36年)3月15日公開の日本映画である。中川信夫監督、新東宝製作・配給、白黒映画、新東宝スコープ、7巻 / 2,407メートル(1時間28分)。新東宝の自社配給で公開された最後の中川信夫監督作品である。 == 概要 == 原作は豊田正子の自伝小説『粘土のお面』である。中川信夫は前年の『地獄』で描こうとしたテーマをより突きつめたダンテ『神曲』地獄篇のシナリオを書きながら、一方でそうした怪奇映画とは180度趣きの異なる本作を監督した。 前年の12月に大蔵貢が新東宝社長を解任され、圧倒的な支配力を誇る大蔵のようなプロデューサーが不在の中で製作された作品である。反面、大蔵カラーが薄められたことによって初期の新東宝映画を思わせる文芸映画の色彩が強くなっている。脚本を執筆した館岡謙之助は『思春の泉』(1953年)や『若き日の啄木 雲は天才である』(1954年)など主に中川信夫の文芸作品を担当した脚本家であり〔『中川信夫・フィルモグラフィーおよび年譜』、p.246.〕、本作は『青ヶ島の子供たち 女教師の記録』(1955年)以来6年ぶりの中川作品への参加である〔『中川信夫・フィルモグラフィーおよび年譜』、p.247-P.251.〕。 『東海道四谷怪談』など中川信夫の怪談ものや時代劇に多く出演した北沢典子が、二木てるみ演じる正子が通う小学校の教師役で珍しく現代劇に挑戦している。二木と並んで歩きながら『ラ・マルセイエーズ』を歌う北沢の教師役について、中川は生前「この女教師役が大好きなんだよ」と北沢に語ったという〔『北沢典子インタビュー』、p.56.〕。また、晩年に脚本家の桂千穂を聞き手にしたインタビューでは、本作を自己のベスト3の一つに挙げており〔『インタビュー 全作品を語る』、p.218.〕、自問自答のインタビュー形式による自叙伝では、他のすべての自作について片っ端から苦言を呈した中で、唯一本作のみ「これは私の大好きな作品です」と語っている〔『自分史 わが心の自叙伝』、p.37.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「「粘土のお面」より かあちゃん」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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